

海上保安庁 航路標識測定船「つしま」 LL-01
津波による船首部の破損、マスト等の脱落が見られます。
艦船模型愛好家 中川喜介氏(千葉県野田市在住)が平成27年3月11日から宮内晴美作品展(第2期)を開催されていることを雑誌「世界の艦船」2015年7月号の記事で知りました。震災から5年目を迎えるにあたり、行ってみることにしました。
野田市駅から車で約40分のところにある中川氏旧宅で開催されており、玄関を入ってすぐにある広めのフロアには、ショーケース内に陳列された多数の作品がひっそりとたたずんでいました。
被害を受けた宮内氏自宅のがれき跡から、実に小さなパーツまで回収されており、その苦労が忍ばれました。
平成28年2月15日(月)
海上自衛隊 護衛艦「うらなみ」、縮尺は100分の1です。
海上自衛隊 護衛艦「たちかぜ」
私が宮内氏の工房を初めて訪れた時、この模型を製作中でした。木型を貸してあげるから作ってみなさいと言われ、製作したのが同型艦「さわかぜ」です。実に思い出深いフネとのご対面でした。
日本郵船 客船「飛鳥Ⅱ」(未完成)
川崎汽船「イングランド丸」、縮尺は300分の1です。
ソビエト海軍 原子力ミサイル巡洋艦「フルンゼ」の船体
これほどの大型船体は浮力がかなりあるため、流されやすいところ、この「フルンゼ」は、何かに引っかかって奇跡的に流失を免れたのだそうです。こちらも思い出深いフネです。
同じく「フルンゼ」の艦橋構造物があった付近です。甲板上の構造物はほぼすべて脱落して失われています。
宮内氏が艦船模型の製作に使用されていた工具類も多数展示されていました。
中央トレイの右側にあるのは、艦船模型のラッカー塗装に使用されていたフマキラーのピストンポンプです。
左と同じく工具類(下方)。中央の棚の奥は海上自衛隊 護衛艦「ゆきかぜ」の上構部分と付属部品です。
東海汽船「さるびあ丸」、縮尺は300分の1です。
加山雄三氏所有ヨット「光進丸」のキャビン。内装がかなり作り込んであるのが伺えます。